夏でも…野菜たっぷりの温かい味噌汁を
必要量に足りていない

必要なビタミンやミネラルを摂取するために、野菜は毎日350g以上摂ることが推奨されています。しかし実際には、摂取量の多い高齢者層でも300gほどで、若年層にいたっては250gにも満たない値です。そして、夏は生野菜を食べることが多く、野菜を多く摂りにくい時期です。

現代の夏バテ

野菜を生のまま食べること自体が悪いわけではありませんが、生野菜ばかり食べていると、なかなか量を食べることができません。さらに、必要以上に体を冷やすことにもなりかねません。というのも、昨今の夏バテは必ずしも暑さが原因で起こるわけではなく、エアコンの常時使用が当たり前となって以降、冷えによる疲れから起こる夏バテも増えているからです。食べるものが身体を冷やすものばかりだと、じつは冷えている体をさらに冷やし、体調が悪くなる可能性もあるのです。

冷えにも、熱中症対策にも

こうした時におススメなのが味噌汁です。暑い時にはつい敬遠しがちですが、暑い時期にこそ食べてほしい一品です。特におススメは朝の味噌汁です。夏の昼間に暑いところにいれば、どうしても汗をたくさんかいてしまい、身体の外に塩分がたくさん排出されてしまいます。そのような状態になる前に、前もって朝に味噌汁を飲んでおけば、必要な塩分を先に補給しておけて熱中症予防にもなるからです。

汁にたっぷり野菜を入れよう

味噌汁に野菜をたくさん入れれば、それだけでかなりの量の野菜を摂ることができます。特に葉物野菜は生で食べるよりもかなり量が減り、よりたくさん食べることができます。また、夏バテで体が疲れている時には、免疫力を上げる白菜や大根などの淡色野菜も摂りましょう。夏でも冷えを自覚している人は、体を芯から温める根菜類を具材に入れるのも良いでしょう。

    

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