対策として良さそうだけど…じつは逆効果?!
水に浸かっていてもリスクあり

「暑さが厳しい日もプールであれば熱中症になりにくい」と考えがちですが、屋外プールは熱中症リスクがあります。しかも、暑いプールサイドや人が密集する更衣室で熱中症は起こりやすいと思われますが、一番多いのは「水泳中」であり、全体の半数以上を占めています。

他の運動と同じように注意しよう

泳ぐと水中でも大量の汗をかきますが、水中だとそのことに気がつきにくく、また口の中が水で濡れるため、のどの渇きも感じにくくなります。水泳中は、のどが渇かなくても水分補給を心がけましょう。運動中は深部体温も高くなるので、冷たい水を飲むことで効果的に体温を下げられます。また、水泳中は頭部が体に比べて水に浸からないことが多いので、潜るなどして熱くなった頭部を定期的に冷やすことも重要です。

冷感グッズはリスクもある

冷却スプレーや冷感シートは手軽に肌に冷たさを感じられる便利グッズです。しかし冷却機能はありません。冷却グッズの主な成分はアルコールやメントールといった皮膚に刺激を与えて涼しいと感じさせる物質で、あくまでも感覚に働きかけるだけで、体温には影響を与えないのです。かいた汗が蒸発するときの気化熱が体温を下げる働きを持っていますが、冷感グッズを使用すると脳が涼しいと錯覚して、発汗の指令を出さないようになりやすく、結果として体温はより上がりやすくなることにもなりかねません。

冷たい炭酸水が吸収しやすい

最近は普段から常温の水を摂ろうとする人が増えていて、体温に近い常温の方が身体への吸収率も良さそうと思われがちですが、実は10度前後の水のほうが常温より吸収率が高いです。また、炭酸水のほうが水よりも吸収率が良く、冷たい炭酸水が体への吸収が一番良いのです。しかし、サイダーなど甘い飲み物は注意が必要です。糖分を大量に含んだ飲み物は、体内に吸収されず胃にたまりやすいので、水分補給はできにくいのです。

    

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