頭痛・腹痛?! …知られていない兆候に注意

初期症状に気がつかないと…

大量の発汗、たちくらみ、めまいなど、熱中症の症状として良く知られている状態に自分がなれば、「熱中症かも…」と気づく人は多いでしょう。しかし、熱中症の初期症状は多岐にわたります。そうした場合に熱中症の初期症状だと気がつかなければ、症状が悪化するリスクがあります。

頭痛がでる理由

熱中症の症状として「頭痛」があります。水分不足になると血液量が減り、その状態では脳への血流を維持しようとして脳の血管が拡張します。脳の血管の周囲には神経があるので、血管拡張によって神経が圧迫され、頭痛が起きます。しかも頭痛は熱中症の症状では「中程度」とされ、すぐに病院の受診が推奨されるレベルです。それ以外にも、腹痛や下痢など熱中症とは関係ないような部位まで、熱中症の影響は及んでいます。

予防に最適「味噌汁」

私たちの体は塩分によって水分が保持されるようになっています。しかし、汗をかくと水分のほかに塩分も体外に流出します。すると、水分を保持する塩分が少なくなるため、水を飲んでも吸収されず脱水状態を改善できません。しかし、だからといってスポーツドリンクだけで塩分を補給するのは、糖分が過多となり、逆に危険です。3食きちんと食べていれば塩分不足になる恐れは少ないので、毎日きちんと食べることが何より大切です。食欲がない人には、適度に水分と塩分を摂れる味噌汁だけでも摂りましょう。

睡眠不足は大敵

体温は汗をかかせるという指令を出すことができる「自律神経」の働きにより適切に調整されています。ところが、睡眠が十分でないと、自律神経の働きが低下します。そのような自律神経が不調な状態では、体温を正常に保ちにくくなり、結果として熱中症にかかりやすくなります。少しでも寝不足を感じている場合は、炎天下での運動などは控えましょう。寝室を十分に涼しくするなど、寝る環境を整えて、質の良い睡眠をとることが大切です。

    

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