気がつかないと大変なことに! -翌日熱中症
前日より気温が下がっていても…

熱中症は暑い日に起きることがほとんどですが、まれに暑かった日の翌日に発症することがあります。熱中症が起きてもおかしくないほど暑い日の当日には熱中症にならず、「灼熱を乗り切った」と安心した翌日に、前日より気温が低いにも関わらず、体調不良に見舞われることがあります。

24時間以上かかることがある

「翌日熱中症」が起きるのは、高い気温によって弱った臓器がゆっくり悪化し、体調不良の症状が出るまで時間がかかるからです。熱中症は、「気温の上昇」→「臓器の機能低下」→「体調不良の症状」という流れで起きますが、必ずしも短時間でおこるわけではありません。3つの流れが24時間以上かけて起きると、翌日に熱中症が起きるのです。

部位も症状もさまざま

熱中症とは、汗をかくことで体内の水分と塩分が減り、血流が滞ることで体温が上昇して、臓器や器官が高温にさらされて正常に機能しなくなり、さまざまな体調不良の症状が出るものの総称です。筋肉に問題が起こるとけいれんが起きたり、脳の血流が滞るとめまいが起きたり、胃や腸の水分が減ると吐き気や腹痛が起きたりします。支障が出る臓器や器官によって症状が異なり、症状が出るタイミングも一定ではないのです。

夜や次の日も気を抜かずに

暑い日の当日にかなりの量の水分や塩分が失われたものの、その時点では深刻な症状は出なかった、という状態のままで時間が経過すると、翌日熱中症が起こりえます。暑さが過ぎ去ると安心してしまい、その後に水分補給や塩分補給を十分に行わないことが起きやすくなります。涼しい室内にいても夜間や就寝中でも汗はかいているので、気づかぬうちに体内の水分量が低下してしまい、時間が経ってから熱中症の症状を起こりえるのです。体調不良になっても前日の暑さに思いが至らないこともあり得ます。このような過程で次の日に熱中症が起こる可能性を知っておきましょう。

    

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