新茶の季節 美味しく飲んで健康になろう
5月初旬は新茶の季節

5月初旬は「夏もち~かづく八十八夜」と歌われる新茶の季節です。八十八夜とは立春から数えて88日目のことで、「この日に摘み取られたお茶を飲むと一年間無病息災で過ごせる」という言い伝えがあります。冬の間に養分を蓄えて、春の芽生えとともに成長するので、新茶は一番美味しいと言われます。

カテキンとテアニン

お茶の成分として有名なのはポリフェノールの一種である「カテキン」です。抗酸化作用があり、菌から体を守ってくれます。口腔内細菌を抑制して虫歯になりにくくさせる効用もあります。緑茶に独特な苦みや渋みの素ですが、抗菌作用だけではなく、コレステロール値低下や血圧上昇抑制にも効果があり、カテキンの健康効果はかなりのものです。カテキンの他に、「テアニン」も大切な成分の1つで、脳の神経細胞を保護する働きがあります。お茶を飲んだ時に脳波を測定するとリラックス時に多く出現するα波が上昇しますが、それはテアニンの働きによるものです。

ビタミンCとE

お茶にはビタミンが豊富です。ビタミンCはお茶を5杯飲むと1日分の必要量に達するほど入っています。しかも、通常ビタミンCは熱に弱いですが、製茶過程で高温の蒸気によって蒸されることで、お茶に含まれるビタミンCは熱に強く壊れにくい性質があります。抗酸化作用が強いビタミンEも多く含まれ、細胞の酸化抑制作用があって老化防止が期待できます。ちなみに、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高くなります。

カフェインに注意

カフェインも多く含まれています。カフェインは眠気覚ましのイメージが強いですが、集中力や活力の向上にも効果が期待できます。ただし、子どもの摂取は注意が必要です。成人が1時間で分解できるカフェイン量に対して、幼児では3時間、新生児では13時間もかかります。6歳を超えると成人並みになるので、子供に与えるカフェインは注意しましょう。

    

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