気候変化の激しい春 ―自律神経を整えるー
変化に対応する自律神経

春は寒暖差や気圧変動が大きい季節です。こうした寒暖や気圧の変化に対して、身体は自律神経を使って対応しています。自律神経には体を活動的にする交感神経とリラックスさせる副交感神経があり、2つの神経がバランスをとりながら身体のさまざまな器官の働きを司っています。

自律神経は乱れやすい

自律神経は自分の意思でコントロールできない上に、ちょっとしたことでバランスが乱れます。とくに気圧の変動は自律神経バランスを崩しやすい原因となり得ます。気圧が下がったり上がったりすると、耳の奥にある内耳が敏感に感知して、その情報は内耳の前庭神経を通って脳に伝達されます。それによって自律神経はストレス反応を起こし、交感神経が興奮状態になりやすくなるのです。

朝食をしっかりとろう

自律神経を整えるためには、天候の変化から受ける影響を減らして、体調や心を崩すリスクを下げることです。自律神経は生活リズムと関係が深いので、自律神経に負担をかけないためには、毎日の生活習慣を整えることが必要です。食事時間をずらさないことが大切ですが、特に重要なのが朝食です。就寝中に下がった体温を上げて、自律神経を整えるのに大きな役割を果たすからです。また、ビタミンB1が有効です。自律神経のメカニズムと深く関係していて、脳の栄養素となる糖質を、体内でエネルギーに換えてくれるために不可欠だからです。

ゆっくり軽めの運動

ウォーキング、軽めのランニング、水泳など、ゆっくり長くできる運動もオススメです。なかでも水泳は自律神経によい刺激を与えてくれます。体温より低い水の中でゆっくり体を動かすと、体の代謝がじわじわと上がっていきます。クロールや平泳ぎを何キロも泳ぐ必要はありません。水の中をゆっくり歩くだけでも、自律神経を安定させる効果があります。

    

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