マスク外せても・・・その後遺症? 「口呼吸」
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今年の春はマスク規制が緩和され、マスクを外す人も増えるでしょう。しかし、マスクをしていた3年間についてしまった良くない習慣が、マスクを外した後に健康に悪影響を及ぼしやすくなる可能性があります。それが口呼吸です。マスクをしていると口呼吸になりやすいのです。
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気道内の空気抵抗が増えて鼻呼吸をしにくくなることが一因です。鼻から肺まで気道に流れる空気が、マスクによって空気の通りをじゃまされやすく、楽な口呼吸をしがちになります。また、マスクをつけて鼻呼吸をしていると熱がこもりがちになります。口から吐く息によって熱や水分を逃がすため、体熱を下げる反射的な行動として口呼吸になりやすくなります。さらに、マスクによって表情を豊かに出す機会が減り、顔の筋肉をあまり使わなくなり、口周りの筋肉が衰えて口を開けがちとなり、自然と口呼吸になるのです。
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鼻呼吸では吸い込んだ空気から鼻毛や粘膜によってウイルスや細菌などが取り除かれ、加湿されてから肺に送られます。一方、口呼吸ではウイルスや細菌などを含んだ乾いた空気がそのまま肺に送られます。また、口の中が乾燥しやすく、そのことにより感染リスクが上がります。口呼吸だと空気をしっかり加湿できずに、鼻呼吸の時と比べて気管支入口の湿度は約20%も低くなります。口呼吸することで感染症リスクは上がるのです。
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口呼吸の影響は感染症だけでなく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー、歯周病、下痢など多岐にわたります。こうした病気や不調に悩む人が、口呼吸から鼻呼吸にすることで、長年の症状が改善するケースもあるのです。朝起きた時に喉がヒリヒリする、唇がよく乾く、いびきや歯ぎしりがある、アレルギー性鼻炎や花粉症の鼻疾患などの症状があれば、口呼吸している可能性があります。
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