長期休みには、何をおいても睡眠を取るべし!
脳を癒やす一番の方法

「疲れた…」と感じている時は、体の各部位が疲れている状態であることは確かなのですが、その疲れのもととなる部分は脳であることが分かっています。疲れている脳を癒やして回復してくれるのは、快適で十分な睡眠なのですが、現代人にとってそのような睡眠をとることが難しくなっています。

昼間「ぼーっとする」のは難しい

さきほど脳を元気にする方法として「ぼーっとする」状態にするとお伝えしました。しかし「ぼーっとする」状態を日中に作るのは、普通の人にはなかなか難しいのです。そこで、誰もが「ぼーっとする」状態になれる時、つまり寝ている時が大切となるのです。ふだん忙しくてなかなか睡眠を確保できていない人は、せめて長期休みの時には睡眠をしっかり取りましょう。

不眠だと…

睡眠を取らないと脳の疲労が回復しないのはもちろんですが、身体的にも悪影響があることが分かっています。睡眠と全く関係なさそうなのに、密接な関係であるのが肥満です。睡眠不足と肥満をつなげるカギが「レプチン」と呼ばれるホルモンです。体内の脂肪量が増えると、食欲を抑える働きのある「レプチン」の分泌量が増えて、食欲を増進させる「グレリン」の分泌量が減ります。これによって食べ過ぎを防いで、体重の増加を抑えています。

不眠の悪循環に注意

しかし、ストレスが多すぎたり生活習慣が乱れたりして、自律神経のバランスを崩してしまうと、レプチンが分泌されにくくなります。こうした状態にならないため、ストレスを和らげて自律神経のバランスを維持するため、質の良い十分な睡眠が必要なのです。睡眠不足によって肥満になってしまうと、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群になると、中途覚醒などによって睡眠の質が悪くなります。こうして不眠の悪循環に陥るのです。脳のためにも健康的な身体を維持するためにも、十分な睡眠は本当に大切なのです。

    

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