人気が落ちないのはなぜ? 〜サウナの効用〜
温熱効果

数年前から流行となっているサウナは、今年もさまざまな形態のサウナが増えるなど、人気は継続しています。それだけサウナの効用を実感する人が多いのでしょう。サウナのメリットとしては、まず温熱効果があります。身体が温まって全身の血管が拡がると、血液の流れが良くなります。

他にもさまざまな効果

サウナは一時的に身体を緊張状態にして、その反動で休憩時には深いリラックス状態にさせます。サウナの高温刺激は身体の自律神経にも影響を与え、自律神経を整えやすくする効果が期待でき、そのことで睡眠の質の改善にもつながります。また、サウナによって深部体温が上昇すると、脳の血流は低下します。脳を省エネモードにしておいて呼吸に神経を集中させると、脳の疲労回復が促される効果も期待でき、そのことによる認知症予防効果も研究され始めています。

心血管疾患に効果

高温にさらされるサウナは心臓に悪いと思っている人も多いようですが、実際は真逆です。以前から複数の研究報告によって、心臓発作や脳卒中といった血管疾患にサウナは効果があると証明されています。じつはアンケートなどでサウナに期待する事として上位にくる、リラクゼーション効果やストレス解消については、効果がありそうだと推測されていますが、その効果を証明できるまでには至っていないのです。

注意も必要

たしかにサウナに入る前後には気をつけるべき点があります。サウナを出た直後に水風呂に入ると、血管が収縮して血流が良くなる効果がありますが、一方では、心臓に負担がかかり血圧が上がりすぎるリスクもあります。初心者は無理せず、サウナの前には身体を温め、後には急激に身体を冷やさないことも大切です。また、水分摂取は必須です。1回のサウナで500ml程度の発汗があるので、サウナの前後には必ず水分補給をしましょう。

    

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