まさか?! 冬なのに…脱水症状?!
冬はノドが乾かない

汗をかくこともあまりない冬に、脱水症状を気にする人は少ないでしょう。しかし、ノドが渇かないからと水分補給を怠ると、脱水症状に陥ることがあります。体のほぼ半分を占めるのは水で、体液と呼ばれます。血液、リンパ液、消化液などがあり、全身を循環して体に必要な酸素や栄養分を運びます。

乾燥も一因

体液は、汗や尿で体外へ出ていく水分と、飲食によって体内に入る水分のバランスがとれることで、一定の量が保たれています。大量の発汗によって体液が失われるのが夏の脱水症状の大きな要因です。一方、冬には乾燥が大きな原因となります。体液は皮膚からの水分蒸発によっても体外に排出されるので、乾燥する季節はこの水分蒸発によって体液が失われやすいのです。

こんな症状は注意

冬は水分を積極的にとらない人も多く、結果的に、体の外へと出ていく水分が補給される水分より多くなりすぎて、体液が不足しやすくなる人もいるのです。脳に水分が足りなくなると頭痛や集中力の低下など、消化器の水分不足では食欲不振や胃もたれなど、筋肉内の水分が減ると足がつったりします。乾燥から身を守って、水分の蒸発を防ぐことが冬には大切です。特に暖房を入れて湿度が下がる室内では、加湿器を使ったり濡らしたタオルを干したりして湿度を保ちましょう。

朝は意識して水分摂取

こまめな水分補給も大切です。高齢者の場合は特にノドの渇きを感じにくいことから、慢性的に水分が不足しがちです。1日の中で時間を決めて意識的に水分摂取を心がけましょう。一方、若い世代においては、朝食抜きやダイエットなど不規則な食生活が原因で水分不足に陥っているケースが少なくありません。食事から摂取する水分は体液を一定に保つうえで必要不可欠ですから、朝食はしっかりとりましょう。

    

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