認知症予防には、3つの能力を鍛えるべし!
少しずつ分かってきていること

現時点では残念ながら「こうすれば絶対に認知症にならない」という方法は分かっていません。しかし最近の研究から「どうすれば認知症になりにくいか」ということは少しずつ分かってきました。認知症を予防する対策として、認知症によって衰える3つの能力を鍛えるトレーニングがあります。

大切な3つの機能

認知症になると衰えてしまう機能を前もって鍛えておくことは、認知症の発症を遅らせるのに効果的です。認知症に至る前段階で、通常の老化とは異なる認知機能の低下がみられます。その認知機能が「エピソード記憶、計画力、注意分割機能」です。これらの機能を意識して重点的に使うことで、その機能が鍛えられて、認知機能低下を予防できるのです。

日記をつけて、計画を立てよう

「エピソード記憶」とは「体験したことを記憶として思い出す」ということです。これを鍛えるのに良い方法が日記をつけることです。それも、2〜3日遅れて書くようにすると、より鍛えられます。レシートを見ずに買い物を思い出しながら家計簿をつけるのもオススメです。つぎの「計画力」は「段取り力」とも言え、つまり効率の良い計画を立てる能力です。日常生活に関係することで良いのですが、普段していないこと、例えば旅行計画などは特に効果的です。他に、頭を使うゲーム、囲碁や将棋なども良いでしょう。

料理が一番オススメ

「注意分割機能」とは、複数の事を同時に適切に行なうために注意を配る機能です。これを鍛えるのに一番向いているのが料理です。料理は2番目に挙げた段取り力を鍛えるためにも向いていて、認知症予防に料理は本当にオススメです。また、作った料理を誰かと食べながら会話を楽しむことでも、さらに注意分割機能を鍛えることができます。

    

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