とにかく早めの対策を 「アルツハイマー」
3人に1人が・・・

65歳以上の高齢者のうち認知症の発症者は、2025年には700万人になると推測されています。認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)と推測される約600万人を足すと1300万人超となり、65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備群となるのです。

「MCI」のうちに

認知症専門医の間では「MCI数はもっと多いはず」という声も多く、MCI患者だけで1500万人超と推計する医師もいるほどです。「MCI」とは、記憶力、言語能力、判断力、計算力、遂行力などの認知機能に少々の問題が確認されるが、日常生活に支障がない状態です。MCIの段階で認知機能の低下に気づいて対策することが、現在の認知症予防には大切です。

早い段階で対策すると・・・

MCIを放置すると認知機能の低下が続きます。MCIから認知症に症状がすすむ人の割合は1年間で10%弱と言われ、5年間で約40%の人が認知症へと進行します。アルツハイマー型認知症は発症すると治すことは難しいですが、MCIの段階で気づいて適切な治療や予防をすることで、認知状態が回復したり、認知症の発症を遅延できたり、つまり、認知症の進行を阻止できるケースもあるのです。

MCIのさらに前段階がある

アルツハイマー型認知症が発症する過程には、じつはMCIより前の状態があります。それが「最初期の脳神経破壊」段階です。アルツハイマー型認知症は、発症まで20〜30年もの年月をかけて水面下でひっそりと進行します。もの忘れなど自覚症状もまだない「最初期の脳神経破壊」の状態であれば、生活習慣の改善などでアルツハイマー病の発症をかなり遅らせることが可能です。今後は検査法の進歩などにより、MCIより前の「最初期の脳神経破壊」で認知症を超早期発見できるようになることが期待されます。

    

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