梅雨明けでも、夜の湿度は要注意! ―熱中症―
気温が下がっても・・・

早めに梅雨が明けて、6月終わりから昼間35度を超える猛暑日となるほどです。しかし夜になると25度くらいに下がり、熱中症の危険から解放されたとホッとする人もいるでしょう。しかし、気温が下がった分だけ湿度が上がり、熱中症への危険度はそれほど変わらない日も多いのです。

たった2%減っただけで・・・

脱水状態と聞くと、かなり水分が失われた状態と思いがちですが、じつはたった体重2%の水分が減っただけで、ノドの渇きや尿量の減少といった初期の脱水症状があらわれます。それ以上減ると、全身の倦怠感、頭痛、めまい、血圧低下なども起こりえます。計算上は体重50キロの人は1Lの水分を体内から失うと危険な状態になります。ノドの渇きを感じた時には手遅れの場合もあるので、時間を決めるなどして、こまめに水分補給しましょう。

スポーツドリンクは要注意

水分補給としてスポーツドリンクを常飲する人もいますが、あまりオススメできません。激しい運動で短時間に大量の汗をかいた場合は、汗とともにミネラル成分が漏れ出るため、スポーツ飲料などでミネラルを補う必要があります。しかし、ジワジワと汗をかいている場合は、汗をじんわりかき始めた段階で大部分のミネラルが回収されるため、失われるのはほぼ水のみなので、こうした状態では水分だけを補給すれば十分です。スポーツドリンクはスポーツ選手用に開発されたもので、100mlあたり6g程度の糖分が含まれるので、運動量が少ない人は水で十分です。

利尿作用が多い飲み物

水分を補給したつもりが、体外に排出される量の方が多いという飲み物もあり、その代表的なものがビールです。利尿作用が強く、1L飲むと1.5Lの尿が出るといわれ、水分補給どころか脱水がすすんでしまうのです。アルコールでなくとも、緑茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物にも利尿作用があり、水分補給としては注意したい飲み物です。

    

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