いつもより長い夏を乗り切る「お役立ち野菜」

胃腸の調子が大切

暑い時期には慢性的なだるさや食欲不振を起こしやすくなります。今年のようにいつも以上に長い夏を乗り切るには、きちんとした食事をとって体調を整えること、特に胃腸の調子が大切です。胃腸の調子が良くないと免疫力が落ちる上に、下痢を起こせば身体が脱水気味になるからです。

身体を冷やす夏野菜

そういう時にしっかり取りたいのが野菜です。ビタミンやミネラルが豊富なうえに、食材自体にかなり水分が含まれていて水分補給もできます。トマトやナスなど夏野菜は身体を冷やす作用があるものが多く、熱中症対策にもなります。特におススメはキュウリと枝豆です。キュウリは成分の96%が水分で、体内に生じた余分な熱を冷まして調整する働きがあります。枝豆は過剰な熱エネルギーを冷まし、体内にたまった余分な水分を排出する作用があり、タンパク質やカルシウムも豊富に含まれています。

苦い野菜と淡色野菜

ニガウリ・オクラ・モロヘイヤなど疲労回復効果の高い野菜は積極的に摂りたいものです。これらの野菜に特徴的なのが苦味とネバネバです。苦味が食欲を刺激し、とろりとした食感は食欲がない時でもノドを通りやすくさせます。また、免疫力を高めるためには淡色野菜も大切です。淡色野菜に含まれるイオウ化合物には免疫システムを活性化させる作用があります。免疫力アップのためにタマネギ・カブ・大根・白菜などの淡色野菜を積極的に摂りましょう。

お酢と一緒で効果アップ

こうした野菜をぜひお酢と一緒に食べましょう。酢には疲労回復効果があり、野菜を浅漬けや酢の物にすると効果は倍増します。お酢や梅干しなど酸っぱいものに含まれるクエン酸は体内の代謝を円滑にします。クエン酸が不足すると、代謝の途中で疲労物質である乳酸に変化したり、体脂肪のもとになる脂肪酸に変化したりするので、クエン酸不足は疲労や脂肪の増加を招くのです。

    

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