早い梅雨明けで・・・より気になる紫外線の影響
梅雨の紫外線量は少なめ

早めの夏到来で、いつもより気にかけたいのが紫外線です。例年は7月20日頃まで梅雨で曇りや雨が多く地上に降りそそぐ紫外線は晴れている時の半分ほどに過ぎません。しかし梅雨明けが早い今年は、すでに6月末から真夏と同量の紫外線を浴びています。

紫外線の悪影響

紫外線は、日焼け、シミ、シワなど皮膚への影響だけでなく、健康に対してさまざまな悪影響があります。その中でも注意したいのは免疫力低下への影響です。人の皮膚には細菌やウイルスなどの侵入を防ぐ免疫機能が備わっていますが、皮膚にある免疫細胞は紫外線に弱いのです。日焼けした後の2週間は免疫細胞が活動できなくなり、細菌やウイルスなどが体内に入りやすくなります。つまり、紫外線を浴びれば浴びるほど免疫力は低下するのです。

見逃されがちな「目への影響」

紫外線ケアで見落としがちなのが目に対する影響です。紫外線は気づかないうちに目にダメージを与えているし、目に紫外線が強く当たる時間帯は日差しの強い時間帯ではないため、ついうっかり紫外線を浴びてしまいがちです。日中よりも朝や夕方がより紫外線を浴びやすいのです。それには視線の角度が影響しています。歩いている時の目の角度はだいたい下方に15度くらいのことが多く、紫外線の被曝量が一番多くなるのは太陽高度が40度くらいの時、つまり朝方や夕方なのです。

深刻な後年への影響

目に対する紫外線の影響は、目の痛みや充血といった一時的な炎症を起こすものがあります。しかし、より深刻な影響は後年に眼精疾患を招くことです。代表的な症例は、水晶体が濁ることで視力が落ちる白内障で、紫外線量の多い地帯では発生頻度が高いという調査があります。若いころから目に対する紫外線の影響は意識する必要があるのです。

    

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