お茶にも勝る・・・白湯と甘酒のすごいパワー
長らく飲んできたのは「白湯」

お茶は身体に良い飲み物で、昔から日本人が飲んできたと考えられがちですが、長い間高価な貴重品として限られた人にしか飲まれていませんでした。多くの日本人が長らく飲んできたのは、水を一度湧かしてから冷ました白湯です。昔は衛生上の問題から一度沸騰させて冷まして飲むことが普通でした。

白湯の健康効果

今は冷たいまま飲むことが当たり前ですが、水はそのまま飲むよりも、一度沸騰させて冷ました方が健康に良いのです。白湯は血行不良の原因となる腸の冷えを防ぐことができて、冷え性の改善が期待できます。また、白湯が内臓の温度を上げる働きを助けるため、本来内臓を温めるために使われるエネルギーが消化促進にまわされます。そのため新陳代謝が良くなり、老廃物を排出しやすい身体となり、肌荒れや便秘改善のほか、基礎代謝アップにも効果があるのです。

夏の栄養補給に「甘酒」

暑い時期にオススメなのは甘酒です。正月やひな祭りに飲むイメージですが、じつは暑い時に効果的です。江戸の町では夏の風物詩として、「甘酒」が俳句の夏の季語になるほどでした。江戸時代は夏の死亡率が一番高く、病人、老人、子どもをはじめ、大人でも無理が続くと暑さで体力が一気に低下し、亡くなる人が多かったのです。栄養たっぷりの甘酒は体力回復に効きめがあり、暑くても液体状で飲みやすく、栄養が吸収されやすかったのです。

「飲む点滴」とよばれる理由

甘酒に含まれるブトウ糖は、麹菌によってすでに分解済みのため、効率よく体内にエネルギー源として吸収できます。アミノ酸、ビタミンB群、ミネラルなども豊富に含まれ、高い疲労回復効果があります。また、食物繊維やオリゴ糖も豊富に含まれ、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える働きもあり、さらに、豊富に含まれるビタミンB群によって、肌の活性化効果も期待されます。

    

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