家康に学ぶ・・・体力強化の術とは?

家康が好んだ「鷹狩り」

家康は「鷹狩り」を好んだと言われています。野山を歩きながら獲物を探し、獲物を見つけたら近くまで走り寄った上で飼い主が鷹を空に放ち、鷹が獲物を捕らえます。戦いのシミュレーションとして役立てていたそうですが、現代スポーツ科学の観点からみると、この一連の動きが健康に役立っていたと考えられます。

インターバルトレーニングの動き

野山を歩き回ること自体、アップダウンがあってとても足腰に良い影響があります。そして、獲物が見当たらないときに獲物を探しながらゆっくりと歩き回り、その一方で、獲物が見つかると急いで近づくためにダッシュ・・・と急に思いきり走ります。このゆっくり歩く、ダッシュするという行動が、現代のインターバルトレーニングに近い動きなのです。

ハイキングの時には意識して・・・

インターバルトレーニングとは、強弱をつけた運動を交互に行なうことで疲れにくい身体をつくる健康トレーニングです。強い運動をして心拍数を上げてまた下げる、つまり心拍数を意識的に上下させることで、心臓機能が高まり持久力がつくようにするトレーニングなのです。現代で鷹狩りはなかなかできませんが、ハイキングの際に意識して部分的に早足で歩くなどすると、鷹狩りに近い効果を得ることも可能でしょう。

乗馬もおすすめ

家康は毎日の乗馬を欠かさなかったと言われています。馬の揺れに対してバランスをとり身体を安定させるために、乗馬は腹筋や背筋だけでなく体幹全体を強化できます。特に下半身が強化できる上に、馬にまたがることで股関節が広げられ、股関節の柔軟性も高まることでケガをしにくくなります。また、またがっている状態では太ももの内側を締める必要があるので、日常生活ではなかなか使わない内ももの筋肉を鍛えることもできるのです。

    

マガジン表紙へ