疲れとストレスを減らす 「ぼーっ」と「笑い」
疲れを感じるのは

人が「疲れた・・・」と感じている時、もちろん体の各部位も疲れていますが、その疲れのもとは脳にあります。ですから疲れを取るには脳を元気にすることが大切です。脳を元気にする一番の方法は、実は「ぼーっとする」ことです。「ぼーっとしている」時に脳は最も働いているのです。

「ぼーっとする」と

脳の血流は何かをしている時も、何もしていない時も、その総量は同じです。何かをしている時は、その行動をするための部位に血流が多く流れます。そのため、脳内の他の部位の動きは鈍くなります。一方で「ぼーっとしている」時には、何かをしている時に使われていなかった部位にもエネルギーが行き届きます。「ぼーっとする」ことで脳全体を元気にできるので、それまで浮かんでこなかったような良い考えが浮かんだりするのです。

人は「行動してから考える」

脳についてはまだ分かっていないことも多く、これまで常識と思われてきたことが実はそうではないことも発見されています。人間はこれまで「まず頭で考えて、脳が命令を出してから行動を起こしている」と考えてきました。ところが最近の脳科学では、人は「行動してから考える」ことが常識になりつつあります。例えば「楽しいから笑う」ではなく、「笑うから楽しい」のです。

まず笑顔を

笑顔は「楽しい気分を増幅させる」効果が科学的に証明されています。そして、ストレス軽減効果もあります。口角を上げるという「笑顔のかたち」をつくると、ストレスが少なくなるという検証が出ているのです。単に口角を上げるだけでなく口を開いた笑顔になるとストレスをより減らせるという研究結果も出ています。「つくり笑顔」と表現するとネガティブなイメージですが、意識して笑顔をつくることを心がけると、人はより楽しく健康に暮らせるのです。

    

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