長びくコロナ禍によって、今まで積極的に筋トレをしてこなかった人たちも、自宅で筋トレする人が増えました。そのような人たちに向いているものとして、多くの人が実践しだした筋トレ形式が、気軽に取り組めて初心者にも無理のない「自重トレーニング」です。自重トレーニングとは読んで字のごとし、自分の体重を負荷として利用するトレーニングのことです。

このトレーニングの一番のメリットはケガをしにくい点です。自分の体重を負荷とする自重トレーニングは、器具を使用した筋トレより体をコントロールしやすいためです。多少フォームが崩れても、大きな負荷がかかって怪我につながるリスクは低いのです。また、自重トレーニングは基礎的な筋力をつけるという点でも効果が期待できます。トレーニングを始めたばかりで体力に自信がない人は自重トレーニングで基礎的な筋肉をつけてから、フリーウエイトやマシントレーニングにチャレンジする方がおすすめです。

さらなるメリットは全身をバランスよく鍛えられることです。自重トレーニングでは、例えば胸筋や背筋を鍛えるトレーニングであっても、全身を使った動きをすることがほとんどです。そのため、複数の筋肉、体幹、関節をバランス良く使うことが要求されるのです。ただし、このことはデメリットにもなります。自重トレーニングは特定の筋肉部位をピンポイントで鍛えることには不向きです。長期的に筋トレしたい人は、自重トレーニングと他のトレーニングを織り交ぜて鍛えるのが理想的です。

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