キーワードは・・・「両極」と「0.7食」
カロリー高い商品もヒット

糖質の少ない健康的な商品が売れる一方で、カントリーマアム (チョコまみれ)、マリトッツォ、フルーツサンドなど、カロリーや糖質の高いものも売れています。これはどういうことなのでしょう?このカギとなるのは「両極」と「0.7食」です。

健康と不健康の両極

20代〜70代という幅広い世代のアンケートによると、新型コロナの影響により「健康になった?」か「不健康になった?」かとの問いに対して、「健康的になった」と「不健康になった」という人がほぼ50%の結果となりました。健康か不健康かの両極に分かれるのです。食生活への影響という項目でも、「健康に気をつかう」という答と、「娯楽が減ったので家での食べ物を贅沢に食べたい」という答が1位と2位を分け合っています。

1日3食、きっちり食べられない人が・・・

これだけではカロリー高の商品のヒット理由として弱いかもしれません。もう1つのカギが「0.7食」で、実はこれは健康志向からきている言葉なのです。コロナ禍において運動量が減ったと感じている人や、リモートワークにより1日3食をしっかり食べるのが難しい人が増えて、1日3回しっかり食べるより、そのうちの1回を軽いもので済まそうとする人が増えました。

おやつ以上食事未満

おやつ以上食事未満、例えるならば腹八分目ならぬ腹七分目にお腹にたまるものが「0.7食」です。コロナ禍が長びくなかで人々が求めるものは、「美味しくて甘い物を少しは食べたい、でもカロリー摂取は減らしたい」ということでした。そのような状況にぴったりなのが「0.7食」、高カロリーのお菓子やサンドイッチを1食としてとることだったのです。ただし、毎回の0.7食が甘いものだとビタミンやタンパク質をとりにくくなりますので、チキンサラダなど肉と野菜を上手にとりましょう。

    

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