これが売れた! 「オートミール」と「麦芽」


2年で10倍!

前年と比べて2021年に最も売れたものは、なんと前年比の約300%と3倍の伸びをみせたオートミールです。2019年から2020年にかけても3倍近く増えていて、この2年で約10倍になったほど驚異的です。

新しいタイプが発売

ここまで急激に購買額が伸びた理由は、新しいタイプのオートミールが売られるようになったことが大きいようです。低糖質と食物繊維の豊富さは知られていましたが、これまでは牛乳で煮るという調理法しかなく、あまり日本人になじまないものでした。しかし、水と混ぜて電子レンジで加熱できるタイプが発売され、お米のような食感が特徴的で、ご飯代わりの主食となる米化タイプのものが発売されて、おにぎりなどにアレンジしやすくなったのです。

第2位:麦芽飲料

次に売り上げが増えたのは「麦芽飲料」です。麦芽は大麦を発芽させた麦粒で栄養価が高く、特に食物繊維が豊富です。麦芽飲料と聞くと何のことか分からない人もいるかと思いますが、商品名を言えばピンとくる人も多いはず・・・昔からおなじみのミロという商品です。麦芽飲料に牛乳を加えて飲むと、各種ビタミンや鉄分など大切な栄養素が手軽にとれます。子ども用の飲み物というイメージが強いですが、コロナ禍で大人も飲むようになったのが増えた原因です。

ヒット商品の特徴

‘麦芽つながり’ついでに、昨年秋に発売され今年大ヒットしたと言われているのが「キリン一番搾り 糖質ゼロ」です。発売からわずか5日間でその年の年末までの3か月間の売上目標の半分を売り上げるほどで、今年に入ってからも売れ続けました。今年のヒット商品の多くに共通するのは、健康的なものであることに加えて美味しいことで、それがヒット商品の秘訣のようです。

   

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