心当たりがある人は必ずチェック!「COPD」
COPDとは

慢性的な呼吸器疾患として一番気をつけたいのがCOPDです。「慢性閉塞性肺疾患」のことで、気管支や肺胞などの慢性的な炎症によって、肺への空気の出入りがうまくいかず、呼吸がしづらくなる状態です。慢性気管支炎と肺気腫の2つの病名を統一してCOPDという名称になりました。

潜在的な患者数

厚生労働省の調査で患者数は20数万人とされていますが、潜在的な患者は500万人以上いると言われています。軽症のうちは自覚がなくて治療を受けていない人が多数いると考えられるのです。COPDは「胸が痛い」という症状が出た時には既に悪化しているケースが多いのが現状です。胸の痛みが出る前、初期のうちに早めに発見できた方が良いのです。

息切れを感じたら

COPDという病気は息切れ症状から始まることが多いのですが、人間は誰でも加齢に伴って息切れを感じ、若い人でも運動をした後は息切れが起こるので、本人がCOPDであることに気づきにくいのです。放置しておくと病気は進行し、呼吸不全や心不全などに重症化することもあり得ます。COPDは世界の死亡原因の第4位になっているほどです。胸の痛みが出る前に、息切れなど違和感がでたあたりで積極的に検査を受けましょう。

一番の原因は喫煙

COPDの一番の原因は喫煙です。喫煙歴の指数「1日に吸う本数×喫煙年数」の数字が大きいほどCOPDの罹患率が高くなります。タバコを長年吸っている人は、「胸の痛み」が出たらすぐに病院を受診しましょう。(ただし、受動喫煙による影響によって非喫煙者でもCOPDとなるケースもまだ見受けられます。)COPDかどうかは、スパイロメーターという簡単な呼吸機能検査機器を使って5〜10分で分かります。心配な方は自覚症状がなくても、一度検査をしてみてはいかがでしょうか。

    

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