冬になる前に「隠れ冷え」を撃退しよう
手足冷えはそれほど心配ない

寒い時期になるにつれて大敵となるのが「冷え」です。本格的に冷える季節が来る前にチェックしておきたいのが「隠れ冷え」です。冷え性というと、手足が冷たくなって困るというイメージが強いでしょう。たしかにそれも冷え性ですが、このタイプの冷え性はそれほど深刻なものではありません。なぜなら、大切な身体の中心部は温かい状態にあり、中心部が温かいゆえに手足の冷たさに気がつけるからです。

中心部の冷えは要注意

注意したいのは、身体全体の熱が少しずつ奪われて、中心部の温度が下がった状態です。本人が自覚しない低体温によって身体の不調になるリスクがあるのです。ただし、軽度の体温低下と身体不調との関係は最近徐々に解明されつつあります。

冷えによる健康リスク

低体温によって、肝臓、腎臓、筋肉の働きが低下すると、糖尿病など生活習慣病リスクが高まります。また、免疫力が低下してインフルエンザや風邪などに罹りやすくなったり、基礎代謝が低下して太りやすくなったりします。隠れ冷えを予防するために必要なのは筋肉です。体温を上げるために大切な働きをしている筋肉を増やし、温まりやすい身体を作りましょう。

筋肉をつける

ただし、いきなり運動を始めるのは危険でもあるので、まずは軽いウォーキングから始めましょう。慣れてきたら少しずつスピードを上げて20〜30分早足で歩く習慣をつけると、自然に下半身に筋肉が付くようになります。歩くだけで、足の筋肉はもちろんのこと腹筋や腰回りなどの筋肉量も増やせます。腹筋や腰回りなどは面積が広く、ここが冷えていると身体の中心が冷えて低体温になりやすいですが、ここにしっかり筋肉がつくと、身体が温まりやすくなります。

    

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