寒くなってくると・・・上がる「うつ」リスク

季節的な体内リズム

人間の身体にはさまざまな生体リズムがあり、主なものは「朝起きて夜寝る」という1日周期のリズムです。さらに、季節にも体内リズムがあり、夏には男女とも男性ホルモンのテストステロン分泌量が多くなり気分が高揚しやすくなります。一方、秋を過ぎると分泌量が低下して気分が落ち込みやすくなります。

軽症のうちに気がつくことが大切

日本人の7人に1人が一生のうち一度は経験するといわれるほど、うつ病は身近な病気になっています。症状の軽い「軽症うつ」の段階では仕事もこなせますが、治療をせずに長期間放っておくと症状が悪化し、自殺の危険さえあるようになります。「うつ」は軽いうつ状態である「軽症うつ」の段階で気づいて、きちんと対処すれば重症化せず回復も早いのです。

20分間運動すると・・・

この予防に大変有効なのが運動です。運動は身体に良い影響を与えるだけではなく、精神的にも良い影響を与えるのです。「20分間運動すると、その後12時間は幸福感が持続する」ことが研究で明らかになっています。「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは気分を安定させる神経伝達物質ですが、運動によってこのホルモンが増加して、それが12時間持続するのです。

一定のリズムを刻む運動

セロトニン増加効果が高いのは一定リズムを刻む運動なので、ダンスなど良いですが、身体を動かすことに慣れていない人にはウォーキングがオススメです。熱中症の危険がある夏には難しく、寒くなってから始めると習慣づける前に挫折しやすいので、ウォーキングに取り組み始めるのは秋がベストです。ちなみに、歩くと血の巡りが良くなって神経細胞に栄養素が行き渡り、脳全体が刺激されます。ウォーキング習慣は脳にも良いのです。

    

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