原因は分かっていない・・・ストレスによる痛み
原因は4つ

背中の痛みを引き起こすケースの多くは、筋肉の強ばりなどから起こる運動器疾患と、背骨の間を通っている神経を圧迫して痛みが生じる神経疾患です。また、命に危険がおよぶこともあるので注意したいのが内臓疾患です。

ストレスによる痛みは・・・やっかいなもの

そして、背中の痛みでやっかいなのは、さらに“ストレスによる痛み”という4つめの原因があることです。ストレスによる背中の痛みが出現する原因はハッキリとは分かっておらず、さまざまな説が考えられています。1つめは疲労と睡眠です。ストレスによって、眠りが浅くなったり寝付けなくなったりするなど、睡眠に悪影響を及ぼすと、疲れを充分にとることができず、疲労は翌日に持ち越されどんどん蓄積されていきます。少しずつ蓄積されたストレスや疲労が内臓に負担をかけ、その結果として筋肉の状態をアンバランスにさせ、それによって背骨が歪み、痛みを発すると考えられています。

脳が思い込むことも・・・

2つめは脳の機能との関係です。強いストレスによって脳の機能に不具合が生じると、身体的には健康であるはずなのに、脳が身体機能に制御をかけてしまい、それによって様々な不調が身体に表れるのです。その1つの現れが背中痛と考えられています。ちなみに、ストレスによる背部痛は「重度の病気なのではないか」との不安も生み、痛みへの恐怖から過度に痛い部分をかばって、結果として他の部分を痛めてしまうこともよく起こります。

発熱はない

背中痛がストレスによるものかを判断するのは大変難しいのですが、1つの特徴としては発熱がないという点があります。ストレスによる背中の痛みでは熱は出ないのです。まずは、内臓疾患やレントゲンで分かるような疾患でないことを確認しましょう。その後に。原因不明の背中痛の場合は、ストレスが原因である可能性があります。

    

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