災害食のポイント〜慣れたもの・温かいもの〜
ライフラインが使えないと…

災害後にライフラインが使えない状況で自宅にこもった時に一番困る可能性が高いのが「食べる物」です。災害が起こってから配給が届くまで数日〜1週間ほど、長い時には10日近くかかる場合もあります。電気・ガス・水道が止まってしまうと、ふだん食べている料理を口にすることは難しくなります。

レトルトや保存食でも

カップ麺や乾パンなど保存のきく非常食で食べつなぐことはできます。しかし、「ただ食べればいい」より、しっかりとした食事をすると身体と心のダメージを最小限に食い止めることもできるのです。そのためにはまず、慣れているものを食べることが大切です。レトルト食品や保存食だとしても、普段から食べ慣れているものを口にした方が良いのです。ふだんから好みの味のものを探して、それを備えておきましょう。

同じ物ばかりだと

しかし、食べ慣れている食品でも毎日同じものを食べていると栄養が偏り、風邪や病気にかかりやすくなります。そうならないためにも、備える食品は栄養バランスも考えて選びましょう。肉や魚、卵などのタンパク質は、生鮮食品が手に入らない時には、缶詰を備蓄することで補えます。また、ドライフルーツなどでビタミン・ミネラル・カルシウムなどを補いましょう。

温かいものがベスト

さらに、温かいものを食べられることがベストです。人間の身体は体温を維持することで体力や免疫力を保っています。体温が1度低下すると免疫力は3割も低下するといわれており、免疫力を保つ上で体温は重要なポイントなのです。人は「食べる」ことで食品から栄養を吸収しエネルギーを作り出します。しかし、口にするものが冷たい物ばかりだと、体温は下がる一方で免疫力の低下を招きます。温かい食事を口にすることは、体温を上げるだけではなく、落ち着かない気持ちを静めたり、ストレスを和らげたりする効果も期待できます。

    

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