英語で朝食を「breakfast」と言いますが、「fast(断食)」を「break」(破る)との意味があります。食べ物を胃に入れない間は胃腸が休むので、いきなり味の濃いものや消化の悪いものを体内に入れると胃腸に負担をかけます。また、食べ物を身体に入れない間に体内デトックスができたとしても、その直後に脂っこいものを食べると必要以上にそれらを体内に吸収します。ですから、朝一番に口に入れるものは、断食後に食べるものと同じように、胃に負担の少ないもの、何よりも水が一番良いのです。

また、「朝一杯の水」は身体から失われた水分を取り戻す働きがあります。就寝中は汗をかかないようにみえても、１リットル近くもの水分を放出しています。すると、血液中の水分も減って、血液がドロドロになりやすい状態なのです。朝に水を身体に入れることで、血液がドロドロになるのを防いで、動脈硬化や脳梗塞を予防しやすくなります。また、寝ている間には唾液の分泌が少なくなるため、口の中に細菌が繁殖しやすくなります。うがいをした後に水を飲むことで細菌の繁殖を防ぐこともできるのです。

水のデメリットとして、臓器や身体を冷やすという面があります。人の身体、特に内臓は温めることで働きが良くなります。外の気温は高くて暑さを感じていたとしても、内臓は冷えていることもあり得ます。そこでオススメしたいのが「白湯」です。体温と同じ程度、もしくは少し熱めのお湯を飲むことで、身体を冷やすことなく、体に良い効果を得ることもできます。

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