水分は…こまめに!回数を多めに!


体重のたった2%で?!

水は私たちの身体を維持するために欠かせないものです。体重の2%ほど減るとノドの渇きや尿量の減少がみられ、それ以上になると、全身の倦怠感や頭痛、めまい、血圧の低下などの異変が起こります。計算上は体重50キロの人は1リットルの水分が体内から失われると、脱水症状に陥る危険があるのです。

思った以上に汗はでている

暑いところで身体を動かしたときの汗の量は1時間に600mlほどで、2時間も動き続ければ脱水症状になってもおかしくないほどの汗が出るのです。熱中症を予防するために大切なのが水分補給ですが、ノドが渇いたと思った時にはすでに手遅れの場合もあります。時間をある程度決めてこまめに飲みましょう。200ml程度をゆっくり飲むのがコツです。

注意したい飲み物

飲むものは基本的に水かお茶にしましょう。不足しがちなミネラルを補うためにはミネラルウォーターも良いでしょう。一方、スポーツドリンクはスポーツ選手用に開発されたもので、100mlあたり6g程度の糖分が含まれます。運動量が少ない人は水やお茶で十分です。また、アルコールは利尿作用と血管拡張作用があって、体内の血液量が不足しやすく、熱中症を発症させやすくする危険さえあります。

野菜を食べよう

飲むだけで水分を補うのが大変な時には、野菜をしっかり食べることを意識しましょう。野菜はそれ自体にかなり水分が含まれるので、食べるだけでかなりの水分補給になります。さらに、トマト、レタス、ナスなど夏が旬の野菜は身体を冷やす作用もあり、熱中症対策にもなるのです。例えば、キュウリは成分の96%が水分で、体内に生じた余分な熱を冷まして調整する働きがあります。生で食べることが多いですが、熱を通して食べると利尿効果を発揮しやすいので、火を通してたくさんの量を食べるのもおススメです。

   

マガジン表紙へ