意識されている以上に強力! 「紫外線」
わずか3分で

紫外線は想像以上に短い時間で肌にダメージを与えます。肌のコラーゲンを破壊する酵素は、わずか3分で働きが活発化します。そして、気をつけたいのは体感的にはあまり日差しを感じない場面です。曇りの日でも晴れた日の50〜80%程度は紫外線が注いでいます。また、紫外線は床や壁に反射するので、家の中でも外の半分量ほどは紫外線を浴びています。

シワができやすくなる

シワの原因も紫外線です。紫外線が皮膚にあたると「コラゲナーゼ」という酵素がつくられ、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの線維を切ってしまいます。年齢とともに新しい線維をつくる力は衰えるので、傷ついた線維が修復しきれず残るようになります。そうした皮膚が徐々にたるみ、シワになってしまうのです。

免疫力にも影響

免役力にも影響します。免疫力を衰えさせる紫外線量は10分程度でその量に達します。もともと人の皮膚には、細菌やウイルス、アレルギー物質などの侵入を防ぐ免疫機能が備わっています。外部からの異物を捕らえる細胞が網の目の様になっているのです。ところが、皮膚にある免疫細胞は紫外線に弱いのです。日焼けした後は2週間ほど免疫細胞が活動できなくなり、その間に、ウイルスなどが入りこみやすくなります。つまり、紫外線を浴びれば浴びるほど免疫力は低下するのです。

勘違いしやすい白色

夏には白っぽい服装をしがちですが、白色の服は黒色の服に比べて5倍も紫外線を受けています。紫外線が物にあたった場合、その紫外線は、反射するか、透過するか、吸収されます。黒色は紫外線を吸収してくれますが、白色はほとんど吸収してくれず、結果的に白色はかなり多くの紫外線を通してしまうのです。“少しの時間なら…”とか、“曇っているから…”とか油断せずに、きちんと紫外線ケアを怠らないことが大切です。

    

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