夏に気をつけたい! 皮膚の大敵とは?

夏でも乾燥で皮膚トラブル?

冬には皮膚の乾燥を気にして保湿クリームをしっかり塗る人は多いでしょう。けれども、夏には冬ほど気にしない人も多いようです。しかし夏こそ皮膚の乾燥に注意しなければなりません。というのも、大量にかく汗は皮膚乾燥の原因になるからです。

汗が冷えて蒸発すると…

特に、暑い外から冷房のきいた室内に入ったときが良くありません。汗が冷えて蒸発するときに、肌のうるおいも一緒に奪われていきます。どんどん水分が蒸発した肌は、その内側は乾燥してカラカラになっています。そして、体内からの水分の蒸発を止めるために皮脂の分泌が過剰になり、べたつきやすい肌となり、ニキビや吹き出物ができやすくなるのです。

高温多湿で増殖するのは?

皮膚は高温多湿の環境によって、細菌やカビが繁殖しやすくなります。代表的な細菌が黄色ブドウ球菌で、子供に感染すると「とびひ」となり、大人に感染すると「おでき」となることが多い細菌です。さらに多くの人を悩ませる皮膚トラブルが水虫です。一般的に水虫と呼ばれているものは、「白癬菌(はくせんきん)」というカビが、足の皮膚に寄生して起こる病気です。

大好物はタンパク質

白癬菌は高温多湿の環境が大好きです。温度15度以上湿度70%以上になると活発に増殖します。白癬菌の大好物は、皮膚の角質を構成するケラチンというタンパク質で、足や手だけでなく、皮膚の一部である爪や毛髪など体のどこにでも寄生する可能性があります。例えば、頭に白癬菌が寄生した場合には、白い雲がかかったようになることから「しらくも」と呼ばれます。身体に寄生した場合は「たむし」、股部のものは「いんきんたむし」と呼ばれます。

    

マガジン表紙へ