コリが改善できる 「つまんでゆらゆら」
ファシアの硬さチェック

肩周りのファシアがどのくらい固まっているのか気になる人は簡単にチェックできます。「気をつけ」の姿勢で立って両腕を真横に挙げ、その際に手のひらは必ず下に向けた状態にしておきます。そして、腕が肩より上がればファシアはそれほど硬くないと言えます。理想はY字のようになる状態です。

硬い部分を「つまんでゆらゆら」

肩や首周りは皮膚に近い脂肪にファシアがあるので自分でケアできます。まずは首を上下左右に動かして、一番硬い部分を認識します。どこが硬いのか分かったら、その硬い部分の脂肪を指でつまんでゆらゆらさせましょう。少し柔らかくなったと感じたら、その周辺の硬いところをまた同じようにつまんでゆらゆらさせます。イタ気持ちいい強さで、ゆらゆらさせるのは1箇所につき数秒から10数秒です。この「つまんでゆらゆら」はいつも行なう必要はありません。コリが気になるときだけ行ないましょう。

マスクによる頭痛にも効果

首や肩の痛みがとれると、それに伴って頭痛が改善されるケースもあります。コロナ禍において、ずっとマスクをしていると耳の周辺が圧迫され続けています。その圧迫が続くことで耳の下あたりのファシアが硬くなっているのです。ですから、首筋から続く耳の後ろあたりを「つまんでゆらゆら」させてファシアを緩ませると、頭痛が改善する場合もあります。

ファシアほぐし体操

ファシアを柔らかくする簡単な体操も試してみましょう。両ひじを横に開いて肩より少し高い位置まで持っていき、肩甲骨を寄せるようなイメージで5秒くらいかけてゆっくり回します。これを3〜5回くらい、朝起きた後と夜寝る前の1日2回行なうと効果的です。ちなみに、首が凝っていたり痛みを感じていたりする人も、首そのものをほぐすよりも、肩を緩めた方が効果的な場合が多いです。首周りの筋肉はその約8割が肩甲骨など肩の筋肉から構成されているからです。

    

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