リンパマッサージで大切なのは順番で、必ず鎖骨から始めます。というのも、体じゅうのほとんどのリンパ管が鎖骨の下で合流しているからです。ほとんどのリンパ管が集まってくるので、この場所はとても詰まりやすいところでもあります。この重要なポイントを、リンパ液の最終出口である鎖骨下のリンパ節を最初にほぐしておくと、他の部分をマッサージした時に、リンパが流れやすくなるのです。

マッサージをする方向も大切です。リンパは体中に網の目のように張り巡らされていますが、その方向の目印になるのがリンパ節です。リンパ節に向かってマッサージするのが効果的です。全身には８００ものリンパ節がありますが、重要なリンパ節である、耳の前、アゴの下、わきの下、ヒジ、ソケイ部、ヒザ裏だけでも覚えておきましょう。

時間の余裕がない時でも、３か所のリンパ節だけはマッサージしましょう。リンパ節はリンパ管のジョイント部分なので流れが滞りやすいのです、特に、わきの下、足のつけ根（そけい部）、ヒザの裏、この３か所は特に滞りやすい部位です。身体が温まっているお風呂の中やお風呂上りにすると効果倍増です。なお、マッサージというとグイグイと押すイメージがありますが、リンパマッサージは押すというよりは「さする」程度で十分です。リンパ管は皮膚の表面に分布しているので、皮膚のみに圧や刺激が伝わるていどで良いからです。

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