花粉症とコロナ 似た症状がでることも…
花粉症でも…

花粉症の症状とコロナの症状で似ていることがある点も要注意です。花粉症でも、食べ物の匂いや味が分かりにくくなったり、微熱が続いたりすることがあるからです。花粉症は毎年のことなので、「この時期だけ我慢しよう」と何らの対策もせずにすましてしまう人も多いでしょう。しかし今年はそれでは周りに迷惑をかける可能性もあるのです。

症状が出る前から

一番良いのはくしゃみなどの症状を起こさないことです。例年であれば、花粉が本格的に飛散して症状が出始めてから薬を飲み始める人が多いでしょうが、今年のコロナ禍では症状が出る前から対策しておくことが大切です。そもそも花粉症の薬は症状が本格化してから服用しても効きめは弱くなるので、発症前から薬を飲み始めるのが理想的です。そして、花粉シーズンが終わるまでしっかり飲み続けましょう。

鼻づまりに注意

花粉症とコロナに共通して起こる嗅覚障害ですが、花粉症とコロナでは、同じ嗅覚障害でも発症のメカニズムが異なります。花粉症の嗅覚障害は鼻の粘膜の炎症で鼻の通りが悪くなって起きる、つまり“鼻づまり”が原因です、一方、新型コロナの嗅覚障害は、ウイルスが嗅覚を司る神経細胞にダメージを及ぼすことで起きる症状です。鼻がつまっていないのに匂いが分からないときは新型コロナの可能性が高いと分かりますから、とにかく鼻づまりを起こさないことが大切です。

鼻づまりは感染リスクを上げる

鼻づまりは感染リスクを考えても注意したい症状です。鼻づまりになると口呼吸になるからです。鼻呼吸ではウイルスなどの異物を鼻毛などで絡め取ることができますが、口呼吸では空気がそのままノドに入ってきて、異物を排除しにくくなります。つまり、体内にウイルスが入り込みやすいのです。

    

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