手洗いは大切でも…やり過ぎるとリスク増
触っただけでは感染しない

コロナ感染は飛沫感染と接触感染です。そのうち接触感染に関して、勘違いしている人、頭では分かっていてもつい勘違いしている行動をとっている人もいるようです。大切なのは、手で触っただけでは感染しないということです。皮膚は粘膜ではないので、通常であればウイルスは体内に入りません。

やり過ぎはリスク増

感染を防ぐために手洗いや消毒は大切ですが、やり過ぎると逆に感染リスクを上げてしまいます。手洗いしすぎると手が荒れやすくなるからです。肌の表面の角質層には水分が皮膚から逃げないようにバリア機能があり、潤いを保つ役割があります。しかし、荒れた状態になり表面が傷つき角質層が剥がれると、水分が逃げてしまって肌が乾燥し、バリア機能が低下します。また、角質層が剥がれるほどではなくても、手が荒れていると手洗いが不十分になりウイルスが残りやすくなります。

手を荒れさせないために

手を荒れさせないためには洗った後に水分を残さないことが大切です。手洗いした後に水分の拭き残しがあると、その水分が蒸発するときに皮膚の水分まで一緒に蒸発させてしまうので、手は乾燥しやすくなります。ちなみに、手洗いの後にアルコール消毒する場合も、水分が残っているとアルコール濃度が低下して、消毒の効果が弱まってしまいます。

保湿クリームまでを…

顔にある口、鼻、目など粘膜の近くを触るクセのある人は多いので、頻繁に手洗いすることは大切です。そうした場合に手を荒れさせないために不可欠な物が保湿クリームです。それを塗ることによって、手洗い後に失った皮脂や保湿成分を補い、皮膚表面から失われる成分を皮膚にとどめることができます。「手洗い」とは、手を洗い乾かして保湿クリームを塗る、その一連の行動をひとまとめと考えてケアまできちんと行ないましょう。

    

マガジン表紙へ