やけど…病院にいく目安は“水ぶくれ”
病院に行く?行かない?

家で突発的におこる外傷として起こりやすいのは「やけど」です。その対処として難しいのは、どの程度の状態で受診が必要なのかという点です。その目安となるのは「水ぶくれ」です。やけどの程度は、傷の広さと深さによって3段階に分類されます。

深度2度

深度1度はやけどが表皮のみで、皮膚が赤くなりヒリヒリした痛みがありますが、2〜3日で治癒します。これが深度2度になると、真皮まで達していて、水ぶくれやびらん(皮膚や粘膜の表皮が欠損し、下部組織が露出した状態)ができます。強い痛みをともない治癒に2週間以上かかります。ちなみに、深度3度は皮下まで達するもので、場合によっては皮膚の再建手術が必要になります。

病院に行く前に

深度2度は水ぶくれで真皮がむき出しになっている状態です。細菌感染が怖いので、素手で触ったり自宅にある軟膏などを塗ったりしてはいけません。やけどの応急処置に自宅にあるもので使えるものはワセリンとサランラップです。患部をきれいにしたらワセリンを塗り、サランラップで覆ってから病院を受診しましょう。ワセリンは皮膚代わりとしてむき出しの真皮を守ってくれるもので、香料などが入っていない医薬品のものが良いです。

軽度の場合でも

水ぶくれもなく、ヒリヒリする程度の軽度やけどの場合はセルフケアのみでもよいでしょう。その場合はワセリンで様子をみることがオススメです。また、感染症にならないために患部を清潔に保つことが何よりも重要です。1日1回は水洗いし、絆創膏などは雑菌が繁殖しやすいため、ガーゼなどで覆って、汚れたら取り替えましょう。ただし、絶対に傷を残したくない場合や少しでも不安がある場合は必ず受診しましょう。

    

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