冬に注意! 感染経路は目にもあり・・・
コロナは目からもうつる

コロナ予防のアイテムとして話題になるのはマスクや手洗いが多いでしょう。しかし、あまり言及されていませんが、新型コロナは目からも侵入することが分かっています。日常診療で眼科医が新型コロナに感染したことが報告されましたし、涙から新型コロナウイルスが検出されたという報告もあります。

メガネの人は罹患率が低い

ひとつの病院の限られた報告でしかありませんが、中国のある病院ではメガネ着用に関する調査が行なわれました。病院に入院した新型コロナの患者を確認したところ、眼鏡を1日8時間以上かけている人の割合は5・8%しかおらず、同地域で眼鏡着用者の人口比率である31・5%の、わずか5分の1だったのです。つまり、この研究を見る限り日常的に眼鏡をかけている人は新型コロナに感染する可能性が低いということです。

ウイルスの侵入先

新型コロナウイルスの細胞への侵入口は、口、鼻、のどの上気道の粘膜に多く集まっているACE2受容体です。目にもそれは存在し、主にまぶたの裏と眼表面の粘膜に集中していて、新型コロナウイルスはそこから感染すると考えられています。感染者と話した際にウイルスを含んだ唾液が飛んできて目に入ったり、手指にウイルスが付着した状態で目を触ったりした場合に感染につながるのです。

気温と湿度が低くなると…

冬になって気温と湿度が低くなると、ウイルスは空気中に浮遊しやすく、感染力を維持する時間も長くなります。さらに、冬は目が乾燥してドライアイになりやすく、目を守るバリアーの働きをしている涙液層が短時間で破綻してウイルスが侵入しやすくなります。とくに気をつけたいのはパソコンやスマートフォンなどを見る作業を長時間行なうことです。今年の冬はマスクで鼻や口を覆うだけでなく、目を守ることも考えた方がよいでしょう。

    

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