見えない残存ウイルス〜接触感染への対応〜
飛沫感染

新型コロナウイルスの感染経路は、大きく分けて飛沫感染と接触感染です。飛沫感染は感染者がくしゃみや咳をしたり、唾液などの飛沫が飛んだりした時なので、ウイルスが放出されたことが分かりやすいとも言えます。

接触感染を気にするものは多い

接触感染は感染者がくしゃみや咳をした後、ウイルスが付着した手で周りの物に触れることで感染者のウイルスが物質に移ります。そして、感染者以外の人がそれらの物質に触れることで、残存しているウイルスが手に付着し、感染者に接触しなくても物質を介して感染するのです。その物質とは、電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、エレベーターのスイッチ、スマートフォン、メガネ、紙幣や硬貨など多岐にわたります。

材質により違う

物質の表面でのウイルスの残存期間が気になる人は多いでしょう。銅、段ボール、プラスチック、ステンレスの4つの材質を比較したところ、かなりの違いが現れました。銅では4〜8時間後、段ボールでは24時間後、ステンレスで48時間後、プラスチックで72時間後まで残存していました。

手洗いが大切な理由

ウイルスは物質の表面にかなり長時間残存するため、接触感染を完全に除去することは難しいでしょう。ですから、一番大切なのは手洗いなのです。新型コロナウイルスの外膜は脂質によって構成されています。よって、フライパンの油汚れを洗剤(石けん)で落とすように、人の肌は消毒用エタノールや石けんで不活性化できるのです。新型コロナ感染症の感染予防には、こまめな手洗いを心がけましょう。

    

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