味覚障害の多くは亜鉛不足が原因!
若年層に多い亜鉛不足

亜鉛の不足によって食べても「味がしない・・・」という人は、10代や20代の若年層に多く見られます。味覚障害は知らず知らずに症状が進行し、気づいた時にかなり症状が進んでいるケースも多いのです。今回コロナ肺炎がきっかけで急に味覚障害が気になりだしたというケースもあるかもしれません。

加工食品と偏食に注意

加工食品のとり過ぎや偏食が味覚障害の原因のことが多くあります。ほとんどの加工食品に含まれるポリリン酸ナトリウムなどの食品添加物は、亜鉛を体内から排出します。また、亜鉛は魚介類・牛肉・豆類など広範囲に含まれるので、色々なものを食べていれば深刻な亜鉛不足になりません。しかし、同じ様な食品ばかり食べていると亜鉛不足に陥りやすく、さらに、それがインスタント食品の場合は深刻な亜鉛不足に陥る危険が高いのです。

薬剤にも注意

食事以外のことが原因になることもあり、高齢者に多いのは薬剤による味覚障害です。原因となる薬は分かっているだけで150種類ほどもあり、降圧剤や利尿剤が多くなっています。降圧剤や利尿剤の成分には体内で亜鉛と結合する物質が含まれていることがあり、その成分が亜鉛と結合した後には、そのまま体外に排出されるので、亜鉛不足により味覚障害を起こすのです。

自身で冷静にチェックしよう

「味覚が変かも?」と思った時には、自分で味覚をチェックすることも可能です。0.6%の濃度の砂糖水(1gの砂糖に約170ccの水)を舌に滴下して、甘みを感じないようなら味覚がおかしい可能性があります。ただし、それで慌てて医療機関に行くのは控えましょう。耳鼻咽喉科学会は嗅覚や味覚の異常に対して「まず2週間の自己隔離」をすすめています。まずは冷静になって、自身のこれまでの食生活を振り返りましょう。

    

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