健康寿命を縮める・・・間違ったウォーキング
手軽にできる運動だから

健康のために手軽にできる運動としてウォーキングを取り入れている人は多いでしょう。「健康のためには1日1万歩!」と思い込んで、一生懸命に毎日実践している人もいるようです。しかし、そのウォーキングでかえって健康を害する危険もあるのです。

1日8000歩で十分

20年近くにおよぶ調査によって、1日8000歩がウォーキングの健康効果の最大値で、それ以上は頭打ちになることが分かりました。がんばって1万歩以上歩いたとしても、ほとんど全ての病気において効果は見られなかったのです。それどころか60才を過ぎてのウォーキングのしすぎは、ヒザや腰などの関節痛など体に弊害すらもたらします。

運動をしすぎる弊害

運動しすぎると健康になるどころか、逆に免疫力が低下することが分かっています。また、過度な運動で体が疲れすぎると腸の動きが悪くなり、便秘や下痢になりやすくなります。適度な運動は血流を改善し動脈硬化を予防しますが、やり過ぎると逆に血圧の高い状態が続きます。さらに、運動のしすぎで疲れすぎると睡眠が浅くなるなど、良くない影響も出やすいのです。

運動する時間帯には注意

朝は筋肉や関節が硬くなっている上、脳卒中や心筋梗塞の死亡率が一番高い時間帯です。血液がドロドロの状態で、水も飲まずに歩き出すと命取りになります。ウォーキングをするなら夕方が良いのです。ウォーキング直後に体温が上がり、そして寝る頃には下がって深い睡眠を取れます。1日8000歩で、そのうち早歩きを20分することが望ましく、70才をすぎれば5000歩で早歩き7分で十分です。

    

マガジン表紙へ