体の水分不足が引き起こす痛みとは?
体に水分が少なくなると・・・

脱水になり始めると、体は水分を節約するため尿の量を減らすようになります。尿には「体内の不要な成分を捨てる」という重要な働きがあります。ですから、尿の量が少なくなってしまうと、この機能が低下して老廃物や病原体が体から排出されにくくなります。

老廃物が排出されにくいと・・・

それによって、夏になると尿路感染症や尿路結石にかかる人が多くなります。本来であれば尿で洗い流される雑菌やカルシウム沈殿物が尿路内に残り、感染や結石になるのです。老廃物が排出されにくくなると、尿酸も排出されにくくなります。それによって起こりやすいのが痛風で、特に男性は注意したい病です。女性ホルモンには尿酸値を下げる作用があるので、痛風患者の95%は男性なのです。

プリン体はすべての食品に含まれる

尿酸値が高いのでビールは避けているという人もいるでしょうが、プリン体ゼロの発泡酒や焼酎を飲めば安心とは言えません。アルコール自体に尿酸値をあげる作用があるからです。また、プリン体が多いといわれる食品を控えるだけでは事足りません。プリン体はほぼすべての食品に入っています。含有量の多い食品を控えるよりは、食べる量を減らした方が良いのです。

水分を多く含む臓器

体の中で水分を多く含む臓器は、脳、消化器、筋肉の3つです。水分量が多い臓器は脱水になるとダメージが大きいのです。脳がダメージを受けると立ちくらみやめまいを、消化器では食欲不振や吐き気を、筋肉の場合には筋肉痛やこむら返りなどを起こします。高齢者が脱水になりやすいのは筋肉の衰えも一因なのです。

    

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