大人がかかると大変! 「手足口病」

夏に引く風邪

風邪というと冬に引きやすい、夏に引く風邪はクーラーによる冷えからだと思い込んでいる人もいるでしょう。ウイルスは低温低湿の環境を好むものと思い込みがちですが、じつは高温多湿時に元気になるウイルスもいるのです。その代表的なものが「手足口病」です。

「手足口病」とは

手足口病とはその名のとおり、手のひら、足の裏、口の中に、痛みを伴う発疹が現れる夏カゼです。発疹は米粒大でやや盛り上がっており、水疱になるものもあります。発熱をともなう場合もあります。手足口病にかかるのは乳幼児が多く、子どもを持つ親にはよく知られた病気です。子どもだけがかかるのではなく大人でもかかります。

大人の方が大変

実は手足口病は、子どもより大人の方が症状は重く出やすいことが特徴です。ひどく発疹と痛みが出ると歩けないほどになります。また、インフルエンザにかかったときのような、悪寒や関節痛などの症状が出るのも大人の特徴です。身近に手足口病にかかった子どもがいない場合は、多くの大人は発疹が出ても手足口病とは思い当たらないため、市販の皮膚炎の薬などを塗ってしまっているケースも多いと思われます。

皮膚炎と勘違いしがち

夏に次のような症状が見られたら手足口病かもしれません。勝手に自己判断せずに早めに医療機関を受診しましょう。
◇口内炎ができていて、手や足にも少し発疹が出ている
◇原因の分からない発疹が手足にみられる
◇口の中が痛く、熱がある    ◇風邪の前触れのような悪寒がある
◇全身がだるい         ◇関節痛や筋肉痛を感じる

    

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