実は夏にも起こりやすい・・・脳梗塞と高血圧
寒い時だけではなく・・・

脳梗塞は寒さで血管が収縮する冬に多く起こると思われています。たしかに冬の寒さからも起こりやすいですが、じつは脳梗塞は夏にも起こりやすいのです。夏に脳梗塞が増える大きな原因は水不足、つまり体が脱水状態になることです。

脱水状態になると・・・

暑さでたくさんの汗をかくと血液中の水分量が不足して、血液は粘り気のあるドロドロとした状態になって、血栓ができやすくなります。さらに、脱水によって血圧が低下すると脳への血流を滞りやすくなります。夏の脳梗塞を防ぐには、こまめな水分補給が大切です。

特に、夜間に注意

特に高齢者はノドの渇きを感じにくく、脱水状態に陥りやすいのです。夜間のトイレを避けようと、寝る前に水分摂取を控えやすいのも問題です。就寝中にも汗をかくので、寝る前や起床後にも水分を取る習慣をつけましょう。ちなみに、水分補給には麦茶や番茶が適しています。逆にビールなどのアルコールには発汗作用や利尿作用があるので、水分補給したことにはなりません。飲酒後には必ず水やお茶などの水分をとりましょう。

高血圧も注意

夏は血圧へのケアも大切です。暑さから血管が開くので、ふだん高血圧の人も血圧値が低めに出ることがあります。しかし、暑いところから急にクーラーで冷えた部屋に入ると、血管が収縮して心筋梗塞や脳梗塞の原因になることがあります。血圧の薬を飲んでいる人も要注意です。薬で血管が開いているところに、暑さによるストレスや脱水が加わることで、立ちくらみを起こすことがあるのです。長時間炎天下にいることは避けて、室内は冷やしすぎずに適温に保ち、水分補給をこまめに行なうことが大切です。

    

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