飲み過ぎ注意! 「ペットボトル症候群」

夏にはつい飲み過ぎる

冷えた清涼飲料水は口当たりが良く、つい飲み過ぎがちです。しかし、多量の糖質を含む清涼飲料水を飲み過ぎると「ペットボトル症候群」という病を引き起こす場合があります。清涼飲料水を水代わりのように1日2〜3Lも飲んでいた人が意識障害で病院に搬送されるケースなどが報告されています。

多量の糖質

清涼飲料水に含まれている炭水化物の多くは糖類で、体内への吸収が早い単糖類がほとんどです。市販されている清涼飲料水の多くには、500mlあたり20〜45グラムの糖分が含まれ、2Lでは60〜140グラムほどにもなります。糖質の過剰摂取が習慣化された人は、つねに体内が高血糖の状態になりノドが乾くために、より多くの水分を摂取しようとします。その際に、糖質が含まれない水やお茶ではなく、また清涼飲料水を飲むことを繰り返すと、より多尿となりノドが渇くという悪循環に陥るのです。

ケトン体

その結果、インスリン作用が不足して体がブドウ糖を利用できない状態になると、代わりに脂肪やタンパク質がエネルギー源として使われます。その時にケトン体と呼ばれる毒性をもった代謝成分が血液中に発生します。体内にケトン体が蓄積すると、全身の倦怠感の他、腹痛、嘔吐、場合によっては意識障害にいたることもあるのです。

初期症状のチェック

そこまでひどい症状に陥らなくても、初期のペットボトル症候群になっている人は多くいます。次のような生活習慣や症状に心当たりがある場合は「ペットボトル症候群」の初期症状かもしれません。
◇スポーツドリンクや清涼飲料水を毎日飲んでいる
◇ノドがよく乾く    ◇疲れが取れない
◇肩こりがする     ◇急に体重が減った     ◇トイレが近い

   

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