気圧・気温・湿度の変化で･･･「気象病」

天候が不安定な時期

日本は季節の移り変わりが多い国で、さらに日々の気候にも変化があります。こうした天候が不安定な時期には体調をくずしやすいと言われています。体調不良があっても、一時を過ぎると治る、原因がはっきりしないという時は気象病なのかもしれません。

検査しても原因が見つからない

気象病では、めまい、肩こり、イライラといった不定愁訴が起こるけれども、検査しても原因が見つからないというものがあります。また、片頭痛や関節痛などの持病が気候によって悪化するというパターンもあります。症状がずっと続くというわけではなく、一時的な症状が起こるが、しばらくしたら治っていたというケースが少なくありません。これは天候が一時的に変化したときだけ症状が起こり、天候が元に戻ると改善するからです。

引き金となるのは･･･

気象病の引き金になるのは、気圧、気温、湿度の変化です。特に影響が大きいのは気圧で、気圧が変わると私たちの身体が外から受ける気圧も変化します。私たち人間は身体の外からかかる圧力の変化を、体の内側から押し返す圧力で調整しています。つまり、天候が変わって気圧が変化するたびに、外側の圧力に対して体の内側の圧力を同じにしているのです。

変化が激しいと調整が難しい

同様に、気温や湿度が変化すれば、その変化に体を順応させる必要も生じます。気温が暑くなれば発汗を促して体を冷やし、寒くなれば体を温める必要が生じます。湿度の変化に対しても同じような調整が必要になるのです。こうした天候変化に対して、人間が調整する機能がスムーズに働かなくなる場合に、気象病という形でさまざまな不調症状が現れることになるのです。

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