食物アレルギーは、手荒れから起きる?!
皮膚から入り込む

今までアレルギーがなかったのに、急に食物アレルギーを発症することがあります。アレルゲンとなるものは、卵、牛乳、小麦、魚、果物などさまざまです。アレルギー原因は、その食物を食べ過ぎたからではなく、皮膚からその食物が入り込んだことによって、アレルギーを獲得することも多いのです。

手があれていると・・・

ポイントは荒れた手です。アレルギー原因は炎症が起こっている皮膚のあらゆる部位から入ってくるのですが、手で触って料理をする際に体内に入り込むことが多いのです。皮膚がガサガサして軽くめくれている程度の湿疹でも、皮膚から入り込む危険性が高くなります。手が荒れているから誰もが食物アレルギーになるわけではありませんが、毎日の炊事をしている人であれば、誰にでも起こりうることなのです。

そのメカニズム

皮膚の炎症が食物アレルギーを引き起こすことがあるのは、次のような体のメカニズムがあるからです。皮膚に炎症があると、体内の樹状細胞が炎症部分に伸びてその原因を探ります。一般的な手荒れで原因は分かりませんが、樹状細胞は探し続けるのです。その時たまたま触った食品が皮膚内に入ると、樹状細胞がキャッチして、その食物をアレルギーと認識するのです。

手荒れを悪化させないことが大切

予防のために重要なことは手荒れを悪化させないことです。そのために大切なのが保湿です。肌荒れを感じたら、1日に数回ハンドクリームを丁寧に塗りましょう。まず手の甲にのせて全体に広げ、指を1本1本手のひらで包み込むように塗ります。それから、側面、指と指の間、水かき部分なども忘れずに塗り、最後に手首を1周ゆっくり塗りましょう。

    

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