花粉と食物・・・子どもには特に注意が必要

子どもの3人に1人が花粉症

大人にとって国民病となっているのが花粉症ですが、近年では子どもの花粉症も増えています。かつては、子どものアレルギーといえばアトピー性皮膚炎でしたが、最近は花粉症にかかっている子どもの数はアトピー性皮膚炎の3倍との調査結果もあります。今や3人に1人の子どもに花粉症が疑われている時代なのです。

子どもの花粉症は気がつきにくい

そして、発症する年齢が徐々に低年齢化していることも問題です。というのも、子どもは自分で体に違和感を覚えても、それを的確に周りの人に伝えることが難しいからです。子どもの花粉症は周りから分かりにくいので、周りの大人が注意して気づいてあげることが必要です。子どもの花粉症に大人が気づきにくい理由の1つは、大人と子どもで花粉症の特徴が違うからです。

大人と子どもの症状の違い

例えば、大人の場合は鼻水が止まらないといった症状が多いですが、子どもの場合は鼻づまりが多く、それによってボーッとしていることが多いとか、鼻がむずむずして集中力が低下する、イライラするといったケースも多く、落ち着きがないといった別の観点から見られてしまうことも多いのです。

食物アレルギーも気がつきにくい

さらに厄介なことに、花粉症が引き金となる口腔アレルギー症候群も大人より起こる度合いが高いことが疑われています。フルーツなどを食べて、口の中に少しピリピリ感やイガイガ感を感じたとしても、子どもはそれを大人には伝えにくいものです。さらに、大人の側でも好き嫌いに対して厳しく接している場合には、子どもが多少食べるのを嫌がったとしても単なる好き嫌いのわがままと思い込みがちです。先ほど挙げたような組み合わせでは命に関わるケースもありますので、こうしたこともあるということを覚えて起きましょう。

    

マガジン表紙へ