大人以上に頻繁に起こる・・・子どもの咳に注意
大人以上に重篤になりやすい

咳は発熱とならんで、子どもの病気の代表的な症状です。子どもがかかりやすい咳の病気があったり、大人以上に重篤になったりするので、大人以上に注意すべきで、咳の様子や続く期間をしっかり観察することが大切です。

咳の感じで違いを知る

コンコンという乾いた感じの咳、ゴホンゴホンという痰がからんだ感じの咳ケンケンと犬が吠えるように聞こえる咳など、さまざまな咳があります。子どもに特徴的な咳が、ケンケンと犬が吠えるような咳です。のどの奥が炎症で腫れて、呼吸困難を起こす危険な病気です。幼児に多く見られ、かぜ症状に引き続いて起こり、ひどくなると入院治療が必要となります。

勝手に「咳止め」などは飲まない

咳止めはありますが、止めてはいけない咳もありますから、安易に咳止めを使うことは好ましくありません。例えば喘息発作の場合、薬によって咳を止めてしまうと、痰を排出できなくなり、溜まってしまった痰が気管支の内側をさらに狭くして、逆に苦しくなってしまうからです。それよりは、家庭内の状況に気を配りましょう。子どもの咳が続くときに、加湿器や空気清浄機を使うなどして、部屋を適度な湿度に保ちきれいな空気にしましょう。

咳が続く期間にも注目

咳が続く期間も重要です。3週間未満で落ち着く咳は急性、3〜8週間続く咳は遷延性(せんえんせい)、8週間以上続く長引く咳は慢性の咳と区別しています。咳の原因として良くある呼吸器感染症は急性の期間でおさまることが多く、慢性期間になると喘息など感染症以外の原因が多くなります。他にも、ストレス、腫瘍、先天性異常など原因は色々と考えられます。

    

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