睡眠のジレンマ・・・寝ても寝なくても注意!
睡眠不足になると・・・

睡眠不足になると人の免疫力は低下します。免疫細胞は夜の間に古い細胞が死んで新しい細胞が作られます。夜に寝ないと細胞の入れ替わりがしにくくなり、免疫力が落ちるのです。つまり、しっかり睡眠を取ることは免疫力を上げるために欠かせないものなのです。

睡眠中は・・・

その一方で、睡眠中はウイルスが侵入しやすい時間帯、ウイルスへの抵抗力が弱まる時間帯なのです。これには自律神経が関係しています。睡眠中は、自律神経のうち副交感神経が優位になって身体の各器官の働きを緩慢にします。唾液の分泌や唾液を呑み込む動きを少なくなってノドが乾燥します。すると、異物を排除する働きが鈍り、ウイスルが侵入しやすくなるのです。

気温と体温の低下への対策

睡眠中は体温も下がるため、ウイルスが体内で活動しやすくなります。体温が0.5度下がると免疫力は30%以上も低下するという研究報告もあるほどで、体温が下がると免疫力が低下してしまうのです。夜間中は気温自体も下がるために、より身体が冷えやすくなります。その上、気温や体温が下がったことに気がつきにくいので、寝る前の寒さ対策はとても大切です。

就寝中の口呼吸は要注意

風邪やインフルエンザを引きやすいと悩んでいる人に、ぜひ確認して欲しいのが自分の呼吸の仕方です。実は口で呼吸をしていると風邪をひきやすくなります。口呼吸では冷たく乾燥した空気がそのまま気管や肺に取り込まれ、細菌やウイルスが増殖しやすくなります。呼吸をきちんとしていないと免疫力は落ちやすいのです。どうしても口をあいてしまうという人は、まずはマスクをして寝るのがおススメです。

    

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