長らく飲まれていたのは・・・体に良い白湯

お茶を飲む習慣は、だいぶ後から

日本でのお茶の歴史は古いですが、長い間とても高価なものとして限られた人々にしか飲まれていませんでした。戦国時代になり、茶の湯文化で広まりますが、それでもこの時代は抹茶の形態で、現在のような煎茶を飲むようになったのは江戸時代の途中からです。

理由は衛生上だったけど

多くの日本人が長らく飲んできたのは、水を一度湧かしてから冷ました白湯だったのです。昔は衛生上の問題から一度沸騰させて冷まして飲むことが普通でしたが、現在では冷たいままに飲むことが当たり前になっています。しかし、実は冷たい水をそのまま飲むよりも、一度沸騰させて冷ました白湯を飲んだ方が健康に良いのです。

白湯の効用

白湯は内側から身体を温めてくれるため、血行が悪くなる原因の1つである腸の冷えを防ぐことができて、冷え性の改善を期待できます。また、白湯を飲むことによって内臓の温度を上げる働きを助けるため、本来内臓を温めるために使われるエネルギーが消化促進にまわされます。そのため、新陳代謝が良くなり、老廃物を排出しやすい身体になるので、肌荒れや便秘改善のほか、基礎代謝アップにも効果があるのです。

がぶがぶ飲まない

白湯は沸騰させることで不純物を取り除けるので口当たりが良くなり、温度もちょうど良いので、一度にたくさん飲めてしまいます。しかし、一度にたくさんの水分を身体に取り込むのは身体に負担をかけます。コップ1杯分の白湯を10分ほどの時間をかけて飲みましょう。味がなく飲みにくいと感じる人は少量のハチミツやショウガを加えると飲みやすくなります。

    

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