食べ物が腸に入ってくると、腸の神経細胞は「セロトニン」という物質を分泌します。そのセロトニンは筋肉を動かすように指令を出し、腸はぜん動運動を起こします。ところが、ストレスを受けるとセロトニンが過剰に分泌され、腸の筋肉の動きが不規則になって下痢や便秘を引き起こすのです。不快症状がさらなるストレスを呼び、ストレスがさらなる不快症状を引き起こすという悪循環に陥りやすいのです。

ストレスを強く感じたりすると、脳から腸にストレスが伝わり、腸が過敏な状態になります。こうした状態は誰にでも起こる現象ですが、それがすぐ治まる人と、長く続いてしまう人がいて、長く続いてしまう人はつねに脳から腸に緊張状態が伝わり続けることで、腸が疲弊してしまうのです。

自律神経は腸の動きに大きく関わっています。その自律神経を整える「自律訓練法」はオススメです。自宅で簡単にできるリラックス方法なので、普段から腸が弱いと感じている人はぜひ試してみましょう。
�@ 仰向けに寝るか、椅子に座った状態で、目を軽く閉じる
�A １回大きく深呼吸をする
�B 肩を耳の横までゆっくり上げて、ゆっくり下ろし、ゆっくり目を開ける
この�@〜�Bまでの動きを５〜１０分間くらいゆったりと繰り返しましょう。

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